- 正式名称
- コレクティヴと考える―パンデミック以降の地域文化活動の可能性
- 企画概要
- 2019年末から爆発的な広がりを見せた新型コロナウィルス(COVID-19)によって、世界は瞬く間に変化してしまいました。移動や外出が制限され、人が人と会うという日常的な行為は、今や安心してできることではありません。
このパンデミックは、近年、交流や関係性を創出させる取り組みが多く見られる現代美術においても、作家の活動に大きな影響、そして制約を与えています。また、多くの国際展覧会も中止になり、博物館や美術館もその活動の制限を余儀なくされています。この状況下で、これまで、オリジナルであることや、直接的な体験がその価値を担保してきた美術には、何ができるのでしょうか。
2019年、インドネシアのアート・コレクティヴであるルアンルパ(ruangrupa)がドクメンタ15の芸術監督となったことに象徴されるように、近年、美術界ではアート・コレクティヴの活動が大きな注目を集めています。人々が集まり、アイディアを共有し、時には美術の領域をはみ出して協働することによって、交流や関係性を生み出し、可視化してきたコレクティヴたち。「集まる」ことを活動の核としてきた彼らは、コロナ禍におけるこれからの人と人との交流をどのように捉えているのか。地域のコミュニティはどのように創造、維持されていくのか。国を越えた移動もままらならないこの状況で、国際的な交流はどのように可能になるのか。
本企画では、こうした問題意識の下、今や非日常になってしまった、人が「集まる」ということを主要なテーマとし、専門家とインドネシアの8組のコレクティヴによる連続トーク、そしてオフラインで進行する井戸端会議企画「コレクティヴちっご」を通して、コロナ禍における人々の交流の可能性を探ります。 - 日 時
2021年
5月8日(土)、16日(日)、30日(日)
6月6日(日)、13日(日)、27日(日)
7月3日(土)、11日(日)、25日(日)オンライン・トーク:13:30〜15:30
コレクティヴちっご:13:00〜17:00- 開催場所
- オンライン・トーク:Zoomを使用
コレクティヴちっご:九州芸文館教室工房3・4 - 参加費
- 無料
- 主 催
- 九州芸文館美術展実行委員会
- アドバイザー
- 中村美亜(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)
- 広報物デザイン
- 河村美季
- ウェブサイト制作
- 河村美季、末次伸史
- インドネシア語
翻訳協力 - アヨス・プルウォアジ、シンティア・アプリリアニ
- 企 画
- 羽鳥悠樹(福岡県文化振興課学芸員)
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